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第17回 全脳アーキテクチャ勉強会 ~ 失語症と発達性ディスレクシア ~

2017-02-11(土)19:30 - 21:30

株式会社リクルートテクノロジーズ アカデミーホール

東京都千代田区丸の内 1-9-2 グラントウキョウサウスタワー 41F

加藤皓也 Yae Nakazato Takeshi Zochi Hiroyuki Nakamura unagi_pie Ryoko Morishima 林 秀紀 Hiro Yoshioka Fumitaka Kawano Masaya Ishigami 吉田誠 Shouta  Yoshikai 林高士 @ Webデザイナー 海野裕也 Takeshi Tanida Koichi Tsujino + 173人の参加者
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一般
無料
学生
無料
懇親会は https://wba-meetup.doorkeeper.jp/events/57008 よりお申し込み下さい

第17回 全脳アーキテクチャ勉強会

言語機能が脳内で局在化されていることは脳科学の黎明期から分かっていました。ブローカが発話に関与する脳内領域が左半球前頭葉弁蓋部に存在することを発表したのは19世紀中庸です。カハールが細胞染色によって脳が神経細胞からできていることを突き止める以前の話です。このように言語は脳の機能局在説を支持する強い根拠であり、全脳アーキテクチャ仮説を支持する証拠を提供していると言えます。一方で、機能的脳画像研究は単純な課題遂行時にも多くの脳領域が関与することを示してきました。前回全脳アーキテクチャ勉強会での西本先生の講演では脳の三次元全体の血流量の変化から、我々の心の動きを予測が可能なことが示されています。

脳の機能を考える上で、言語を題材にすることは、動物実験では得られない知見を得ることができ、知的情報処理の複雑さを解明するたために必要なことであると考えられます。今回は京都医科大学の近藤先生に脳内神経線維連絡と失語症と筑波大学宇野先生に発達性読み書き障害に関する講演をお願いしました。言葉とその病理から見た脳の構造とその変容によって言語機能がどのように変化するのかを考える勉強会になります。脳の領野では単純な機能局在が成立しないことはもはや常識ですが、それではどのような視点で脳にアプローチすれば良いのか、考える糸口と材料を得る勉強会になるでしょう。

※ 発達性ディスレクシアは失語症ではないためイベントのタイトルを「失語症をめぐって」から「失語症と発達性ディスレクシア」に変更しました

勉強会開催詳細

  • 日 時:2017年2月11日(土)19:30-21:30(19:00 開場)
  • 場 所:株式会社リクルートテクノロジーズ アカデミーホール
    東京都千代田区丸の内 1-9-2 グラントウキョウサウスタワー 41F
    http://www.recruit.jp/company/about/office.html
    (株式会社リクルートテクノロジーズ様のご厚意による会場ご提供)
    ※ 入場時のご注意
    19:50以降は受付スタッフが不在になります。19:50以降に入場される方は Twitter で次のアカウント宛てにツイートしてください @DeepKawamura
  • 定 員:一般枠(社会人および学生の方)170名 学生枠 20名
    ※ 定員に達し次第締め切らせて頂きます
    ※ 学生の方は先ず学生枠からお申し込み下さい。学生枠が満席の場合は一般枠からも申し込めます。
  • 参加費:無料
  • 主 催:NPO 法人 全脳アーキテクチャ・イニシアティブ
  • 後 援:株式会社ドワンゴ
  • 懇親会について:勉強会終了後、懇親会を開催いたします。
    https://wba-meetup.doorkeeper.jp/events/57008 からお申込みください。

講演スケジュール

19:00 受付開始

19:30-19:35 会場の案内および注意事項の説明

19:35-19:40 全脳アーキテクチャ・イニシアティブ代表 山川宏より開会の挨拶

19:40-19:50 「失語症と発達性ディスレクシア」プログラム委員長 浅川伸一(東京女子大学)

19:50-20:35 「脳内神経繊維連絡と失語症」 近藤正樹氏(京都府立医科大学)

20:35-20:40 休憩

20:40-20:45 WBAI 創設賛助会員 株式会社 Nextremer より壹岐太一様プレゼンテーション

20:45-21:30 「発達性ディスレクシア - 生物学的原因から対応まで」 宇野彰氏(筑波大学)

21:30-21:35 プログラム委員長 浅川伸一よりクロージングリマーク

22:00-23:30 懇親会(別途事前の申し込みが必要)

近藤正樹氏 講演概要

失語症は、内言語の障害による症候群である。近年、脳画像解析の進歩に伴い、言語に関わる神経経路の理解が進んでいる。本講演では、MRIによる脳画像解析法の一手段である fiber tracking (tractography) による失語症の検討をご紹介し、併せて言語関連経路について報告をいくつかご説明することにより、失語症の理解に関する最近の流れを概観する。

宇野彰氏 講演概要

障害種の中でもっとも出現頻度の高く、トムクルーズやスピルバーグ監督がそうであることで知られている発達性ディスレクシア(developmental dyslexia)について、用語の使い方、定義、推定される生物学的原因、大脳構造の異常部位、大脳機能低下部位、背景となる認知障害(音韻(認識)、自動化、視知覚や視覚記憶などを含む視覚認知など)、文字言語体系の違いによる関与する認知能力の種類や貢献度の違い、時間に余裕があれば科学的根拠に基づいた効果的な訓練法などについて紹介する。

会場の利用注意

  • 自動車での来場はご遠慮下さい
  • 会議室内に飲み物を持ち込むことができます

本勉強会運営スタッフ

  • プログラム委員長 浅川伸一
  • 実行委員長    川村正春

全脳アーキテクチャ勉強会オーガナイザー

◎ 産業技術総合研究所 人工知能研究センター脳型人工知能研究チーム 一杉裕志

1990年東京工業大学大学院情報科学専攻修士課程修了。1993年東京大学大学院情報科学専攻博士課程修了。博士(理学)。同年電子技術総合研究所(2001年より産業技術総合研究所)入所。プログラミング言語、ソフトウエア工学の研究に従事。2005年より計算論的神経科学の研究に従事。

「全脳アーキテクチャ解明に向けて」

◎ 株式会社ドワンゴ人工知能研究所 所長 山川宏

1987年3月東京理科大学理学部卒業。1992年東京大学で神経回路による強化学習モデル研究で工学博士取得。同年(株)富士通研究所入社後、概念学習、認知アーキテクチャ、教育ゲーム、将棋プロジェクト等の研究に従事。フレーム問題(人工知能分野では最大の基本問題)を脳の計算機能を参考とした機械学習により解決することを目指している。

http://ailab.dwango.co.jp/

◎ 東京大学 准教授 松尾豊

東京大学で、ウェブと人工知能、ビジネスモデルの研究を行っています。 ウェブの意味的な処理を人工知能を使って高度化すること、人工知能のブレークスルーをウェブデータを通じて検証することを目指しています。

http://ymatsuo.com/japanese/

全脳アーキテクチャ・イニシアティブ創設賛助会員

株式会社ドワンゴトヨタ自動車株式会社株式会社Nextremer株式会社PEZY Computingパナソニック株式会社株式会社IPパートナーズ株式会社東芝
全脳アーキテクチャ・イニシアティブでは、賛助会員を募集しております。賛助会員に登録いただきますと、当サイトに貴団体ロゴとホームページへのリンク掲載や、各種イベントの優先参加など、さまざまな特典がございます。詳しくは、こちらをご覧ください。

その他関連情報

これまでに開催された勉強会の内容

第16回 全脳アーキテクチャ勉強会 ~ 人工知能は意味をどう獲得するのか ~

  • ヒト大脳皮質における意味情報表現
  • 画像キャプションの自動生成

第15回 全脳アーキテクチャ勉強会 ~ 知能における進化・発達・学習 ~

第14回 全脳アーキテクチャ勉強会 ~ 深層学習を越える新皮質計算モデル ~

  • 大脳新皮質のマスターアルゴリズムの候補としての Hierarchical Temporal Memory (HTM) 理論
  • サル高次視覚野における物体像の表現とそのダイナミクス
  • 勉強会概要と発表資料

第13回 全脳アーキテクチャ勉強会 ~ コネクトームと人工知能 ~

第12回 全脳アーキテクチャ勉強会 ~ 脳の学習アーキテクチャー ~

第11回 全脳アーキテクチャ勉強会 ~ Deep Learning の中身に迫る ~

  • 深層学習の学習過程における相転移
  • Deep Neural Networks の力学的解析
  • SkymindのDeep Learning への取り組み
  • 勉強会概要と発表資料

第10回 全脳アーキテクチャ勉強会 「全脳アーキテクチャのいま」~ 全脳アーキテクチャプロジェクトとそれをとりまく周辺の最新状況報告 ~

  • 全脳アーキテクチャの全体像
  • 人工知能の難問と表現学習
  • 全脳アーキテクチャと大脳皮質モデル BESOM の実用化研究の構想
  • 全脳アーキテクチャを支えるプラットフォーム
  • 人工知能・ロボット次世代技術開発
  • 汎用人工知能に向けた認知アーキテクチャが解決するべき知識の課題
  • 感情モデルと対人サービス
  • 若手の会の活動報告
  • 勉強会概要と発表資料

第9回 全脳アーキテクチャ勉強会 ~ 実世界に接地する言語と記号 ~

  • 脳内視覚情報処理における物体表現の理解を目指して ~ Deep neural network の利用とブレイン・マシン・インタフェースへの応用 ~
  • 記号創発ロボティクス ~内部視点から見る記号系組織化への構成論的アプローチ~
  • 脳科学から見た言語の計算原理
  • 勉強会概要と発表資料

第8回 全脳アーキテクチャ勉強会 時系列データ ~ 脳と機械学習技術は時間をどう扱うのか ~

  • 脳における時間順序判断の確率論的最適化
  • 順序とタイミングの神経回路モデル
  • 深層学習によるロボットの感覚運動ダイナミクスの学習
  • 勉強会概要と発表資料

第7回 全脳アーキテクチャ勉強会 感情 ~ 我々の行動を支配する価値の理解にむけて ~

  • 感情の進化 ~ サルとイヌに見られる感情機能 ~
  • 情動の神経基盤 ~ 負情動という生物にとっての価値はどのように作られるか? ~
  • 感情の工学モデルについて ~ 音声感情認識及び情動の脳生理信号分析システムに関する研究 ~
  • 勉強会概要と発表資料

第6回 全脳アーキテクチャ勉強会 統合アーキテクチャー ~ 神経科学分野と AI 分野の研究蓄積の活用に向けて ~

  • 分散と集中:全脳ネットワーク分析が示唆する統合アーキテクチャ
  • 脳の計算アーキテクチャ:汎用性を可能にする全体構造
  • 認知機能実現のための認知アーキテクチャ
  • 勉強会概要と発表資料

第5回 全脳アーキテクチャ勉強会 ~ 意思決定 深いゴール探索と深い強化学習の技術をヒントにして、前頭前野の機構の解明を目指す ~

  • Deep Learning とベイジアンネットと強化学習を組み合わせた機構による、 前頭前野周辺の計算論的モデルの構想
  • BDI ― モデル、アーキテクチャ、論理 ―
  • 強化学習から見た意思決定の階層
  • 勉強会概要と発表資料

第4回 全脳アーキテクチャ勉強会 ~ 機械学習と神経科学の融合の先に目指す超知能 ~

  • 全脳アーキテクチャ主旨説明
  • AI の未解決問題と Deep Learning
  • 脳の主要な器官の機能とモデル
  • 脳をガイドとして超脳知能に至る最速の道筋を探る
  • 自然な知覚を支える脳情報表現の定量理解
  • 脳型コンピュータの可能性
  • 勉強会概要と発表資料

第3回 全脳アーキテクチャ勉強会 ~ 海馬:脳の自己位置推定と地図作成のアルゴリズム ~

  • 「SLAM の現状と鼠の海馬を模倣した RatSLAM」
  • 「海馬神経回路の機能ダイナミクス」
  • 「人工知能 (AI) 観点から想定する海馬回路の機能仮説」
  • 勉強会概要と発表資料

第2回 全脳アーキテクチャ勉強会 ~ 大脳皮質と Deep Learning ~

  • 「大脳皮質と Deep Learning」
  • 「視覚皮質の計算論的モデル ~ 形状知覚における図地分離と階層性 ~」
  • 「Deep Learning 技術の今」
  • WBA の実現に向けて: 大脳新皮質モデルの視点から
  • 勉強会概要と発表資料

第1回 全脳アーキテクチャ勉強会 ~ 機械学習と神経科学の融合の先に目指す超知能 ~

  • 勉強会開催の主旨説明
  • AI の未解決問題と Deep Learning
  • 脳の主要な器官の機能とモデル
  • 脳を参考として人レベル AI を目指す最速の道筋
  • 勉強会概要と発表資料

全脳アーキテクチャ勉強会の開始背景(2013年12月)

人間の脳全体構造における知的情報処理をカバーできる全脳型 AI アーキテクチャを工学的に実現できれば、人間レベル、さらにそれ以上の人工知能が実現可能になります。これは人類社会に対して、莫大な富と利益をもたらすことが予見されます。例えば、検索や広告、自動翻訳や対話技術、自動運転やロボット、そして金融や経済、政治や社会など、幅広い分野に大きな影響を与えるでしょう。

私達は、この目的のためには、神経科学や認知科学等の知見を参考としながら、機能的に分化した脳の各器官をできるだけ単純な機械学習器として解釈し、それら機械学習器を統合したアーキテクチャを構築することが近道であると考えています。

従来において、こうした試みは容易ではないと考えられてきましたが、状況は変わりつつあります。すでに、神経科学分野での知見の蓄積と、計算機速度の向上を背景に、様々な粒度により脳全体の情報処理を再現/理解しようとする動きが欧米を中心に本格化しています。 また Deep Learning などの機械学習技術のブレークスルー、大脳皮質ベイジアンネット仮説などの計算論的神経科学の進展、クラウドなどの計算機環境が充実してきています。

こうした背景を踏まえるならば、全脳型 AI アーキテクチャの開発は世界的に早々に激化してくる可能性さえあります。 そこで私達は、2020年台前半までに最速で本技術を実現できるロードマップを意識しながら、この研究の裾野を広げていく必要があると考えています。 そしてこのためには、情報処理技術だけでなく、ある程度のレベルにおいて神経科学等の関連分野の知見を幅広く理解しながら、情熱をもってこの研究に挑む多くの研究者やエンジニアの参入が必要と考えています。

コミュニティについて
全脳アーキテクチャ勉強会

全脳アーキテクチャ勉強会

全脳アーキテクチャ勉強会は、人間のように柔軟汎用な人工知能の実現に興味のある研究者、脳に興味のあるエンジニア、関連分野(神経科学、認知科学等)の研究者間での交流を促進し、全脳アーキテクチャを実現するために発足されました。

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