東京都文京区後楽1丁目4-18
全脳アーキテクチャの構築においては,脳における多様な学習能力に対する理解にもとづいて,機械学習を結合して認知アーキテクチャとして実装する必要があります.
そこで今回の勉強会では計算論的神経科学の第一人者である銅谷賢治先生をお招きし「脳の学習アーキテクチャー」というタイトルでご講演いただき,引き続き,全脳アーキテクチャの関係者とともに神経科学を全脳アーキテクチャの研究開発にどう活かしてゆくかなどについてパネル討論を行います.
日 時:2016年1月14日(木) 18:00~21:00 (開場:17:30~、18:30以降は誘導係がご案内する「通用口」(ビル正面から向かって左側)からの入場となります)
場 所:トヨタ自動車株式会社 東京本社 B1大会議室
(トヨタ自動車様のご厚意により会場提供していただきました)
http://www.toyota.co.jp/jpn/company/about_toyota/outline/tokyo_head_office.html
定 員:185名(定員に達し次第締め切らせて頂きます)
参加費:無料
申込方法:本イベントに参加登録のうえ,当日会場受付にてお名前・ご所属等の記入をお願い致します。
主 催:NPO法人全脳アーキテクチャ・イニシアティブ
協 賛:トヨタ自動車株式会社
後 援:株式会社ドワンゴ
ドワンゴ人工知能研究所所長山川宏氏と共著にて本勉強会の報告書作成にご協力いただくレポーターを募集しております(1/8日に募集締め切りました)。報告書の分量は4000~7000字程度とし,ドワンゴ人工知能研究所のテクニカル・レポートとして発行する予定です。
満席の場合でも勉強会の協力参加者として出席できますので、ご協力をいただける方は本ページのお問い合わせよりご連絡ください。
本勉強会は、ニコニコ生放送にて配信予定です。
http://live.nicovideo.jp/gate/lv248275030
司会進行:坂井美帆
本勉強会会場のご提供を頂きましたトヨタ自動車株式会社様より、ご挨拶頂きます。
文字認識や画像識別など特定機能に関しては人間なみの人工知能が実現されるなか、様々な知識や予測を状況に応じて組み合わせる脳の制御と学習のアーキテクチャは未解明の大きな問題であり、その解明は次世代の人工知能開発にも大きく寄与することが期待される。
この講演では、
1)脳と人工知能
2)小脳、大脳基底核、海馬、大脳皮質の神経回路と学習機構
3)モジュール自己組織化と組み合わせ問題
4)脳のビッグデータと大規模計算のもたらすもの
などについて概説し、議論の種とする。
今回は株式会社Nextremer様から簡単な会社紹介に加えて「ニューラルネットワークの画像生成技術」というタイトルで、画像関連の技術トレンドを発表していただきます。
本パネルでは冒頭に市瀬氏および一杉氏から問題提起を頂き,これらについて主に計算論的観点と記号的観点について議論を行う予定です.
パネリスト:
沖縄科学技術大学院大学 銅谷賢治氏,
産業技術総合研究所 人工知能研究センター 一杉裕志氏,
国立情報学研究所 市瀬龍太郎氏
モデレータ:
ドワンゴ人工知能研究所 山川宏氏
会場近辺のお店で、有志による懇親会を行います。
トヨタ様会場にて勉強会終了後、懇親会会場をアナウンス予定です。
1990年東京工業大学大学院情報科学専攻修士課程修了。1993年東京大学大学院情報科学専攻博士課程修了。博士(理学)。同年電子技術総合研究所(2001年より産業技術総合研究所)入所。プログラミング言語、ソフトウエア工学の研究に従事。2005年より計算論的神経科学の研究に従事。
1987年3月東京理科大学理学部卒業。1992年東京大学で神経回路による強化学習モデル研究で工学博士取得。同年(株)富士通研究所入社後、概念学習、認知アーキテクチャ、教育ゲーム、将棋プロジェクト等の研究に従事。フレーム問題(人工知能分野では最大の基本問題)を脳の計算機能を参考とした機械学習により解決することを目指している。
東京大学で、ウェブと人工知能、ビジネスモデルの研究を行っています。 ウェブの意味的な処理を人工知能を使って高度化すること、人工知能のブレークスルーをウェブデータを通じて検証することを目指しています。
人間の脳全体構造における知的情報処理をカバーできる全脳型AIアーキテクチャを工学的に実現できれば、人間レベル、さらにそれ以上の人工知能が実現可能になります。これは人類社会に対して、莫大な富と利益をもたらすことが予見されます。例えば、検索や広告、自動翻訳や対話技術、自動運転やロボット、そして金融や経済、政治や社会など、幅広い分野に大きな影響を与えるでしょう。
私達は、この目的のためには、神経科学や認知科学等の知見を参考としながら、機能的に分化した脳の各器官をできるだけ単純な機械学習器として解釈し、それら機械学習器を統合したアーキテクチャを構築することが近道であると考えています。
従来において、こうした試みは容易ではないと考えられてきましたが、状況は変わりつつあります。すでに、神経科学分野での知見の蓄積と、計算機速度の向上を背景に、様々な粒度により脳全体の情報処理を再現/理解しようとする動きが欧米を中心に本格化しています。 またDeep Learning などの機械学習技術のブレークスルー、大脳皮質ベイジアンネット仮説などの計算論的神経科学の進展、クラウドなどの計算機環境が充実してきています。
こうした背景を踏まえるならば、全脳型AIアーキテクチャの開発は世界的に早々に激化してくる可能性さえあります。 そこで私達は、2020年台前半までに最速で本技術を実現できるロードマップを意識しながら、この研究の裾野を広げていく必要があると考えています。 そしてこのためには、情報処理技術だけでなく、ある程度のレベルにおいて神経科学等の関連分野の知見を幅広く理解しながら、情熱をもってこの研究に挑む多くの研究者やエンジニアの参入が必要と考えています。
全脳アーキテクチャ勉強会は、人間のように柔軟汎用な人工知能の実現に興味のある研究者、脳に興味のあるエンジニア、関連分野(神経科学、認知科学等)の研究者間での交流を促進し、全脳アーキテクチャを実現するために発足されました。 2018年6月以降のイベント ⇒ https://wba-meetup.connpass.com 主催:全脳アーキテクチャ・イニシアティブ
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